未来と自分は変えられる

「反省はするが委縮はしない」 「トップというのは決める事と責任を取る事」 「ネットの痛いような孤独を感じるのよ」リスペクトする3人

カテゴリ: 映画紹介Ⅲ


『ベル・カント囚われのマリア』ジュリアン・ムーアと渡辺謙が共演。加瀬亮も出演。南米のある副大統領の屋敷で開かれたパーティではソプラノ歌手のロクサーヌが招かれていた。パーティ会場にテロリストが入り込み占拠される。実際のペルーで起きた日本大使館占拠事件が元ネタらしい。ホンモノのソプラノ歌手が歌ってるから素晴らしいけどもテロリストの心を動かすかなぁ?都合いい展開だと思うけど。加瀬亮のほうが目立っていたような。テロリスト側の事情とか人間性に共感するような描き方だがテロは悪なので。


『残された者―北の極致ー』アイスランド映画。オボァガードは飛行機事故で北極地帯に1人遭難している。やっと救助のヘリが来たと思ったら墜落するという。操縦士は死亡し同乗していた女性は大ケガをして早く助けないとヤバい状況。地図で見つけた建物へ向かう事にする。女性を助けながらの過酷な道中が描かれる。極限状態を演じたマッツ・ミケルセンがすごかった。笑えるシーンもなく大自然に圧倒される映画。生きようとする人間の強さが素晴らしい。


『象は静かに座っている』超大作の中国映画で生きづらさを抱えた年齢も違う男女が1日中ただ座っている象を見に満州理を目指す。自殺するレベルの問題を抱えた4人が偶然知り合い象に希望を託すという。ひたすら陰鬱で暗い。4人の中の老人の言葉「人はどこへでも行けるがどこへ行っても同じことの繰り返し。ここで生きる事を学ぶ。」長時間の映画だが何らかの答えが出るには時間がかかるからいいのかも。中国で呼吸が苦しい生活をしている人は多いだろうな。監督はデビュー作で遺作となったそうだ。ご冥福をお祈りいたします。象はただ座っているだけではなかった。香港問題とか入ってるのでしょうか。


『マイ・ビューティフル・デイズ』行動障害がある高校生のビリーは英語の女教師レイチェルが好きだ。レイチェルは演劇大会参加の引率でビリーや生徒たちと週末行動を共にする事になった。ティモシー・シャラメがビリーを演じているがメンタル的に障害のある人ってこんな感じだろうなと自然で上手い。レイチェル役のリリー・レーブも気負いがなく良かった。地味だけど心に残る作品。


『人生、ただいま修行中』ドキュメンタリー映画。パリの看護学校で学ぶ生徒たちの成長を描く。初めは誰でもド素人なのは当たり前だけど。人を助けたいという強い思いが伝わる。こういう映画はうすぼんやりした「神が~」とか無責任な思考の人たちに観てもらいたい。人を救うのは人であると改めて感じる。そして医療現場の人たちの苦労を再確認出来る真面目な映画。


『スペインは呼んでいる』スティーブ・クーガンに期待したけど。映画というより本当にドキュメンタリー番組風で男2人の旅を描く。グルメ取材の為にスペインに行く。『イタリアは呼んでいる』を観ていない。旅行気分で軽い感じで観る映画。地味だった。


『IT/THEEND“それ”が見えたら、終わり。』子供時代の『IT/“それ“が見えたら、終わり。』の完結編で27年後デリーの町に残ったマイクだが再びあの悪夢が蘇る。ペニーワイズは子供たちを襲い始めていた。昔の仲間が集合してまた戦う事になった。ホラー映画の割に内なる恐怖と戦う勇気であるとか、友情なんかを扱ってるのでけっこう内容が充実している(?)来るぞ来るぞと思うと出て来る(笑)


『グレタGRETA』イザベル・ユペールとクロエちゃんの共演。ウェイトレスの仕事をするフランシスは座席に置き忘れられたブランドバッグを住所まで届けた。1人暮らしのグレタという女性と母親を亡くしたフランシスは交流するようになる。ある日グレタの部屋にあのブランドバッグが大量に保管されているのを見つけて気味が悪くなる。離れようとすると追いかけて来るストーカー行為が始まる。イザベル・ユペールの全力の狂気は見る価値がある。血がブッシャ―のホラー映画よりこういう精神的な恐怖が効く。


『ブライトバーン/恐怖の拡散者』カンザス州のブライトバーンの農場に子供のいない夫婦に赤ん坊が現れた。自分たちの子供として育てたブランドンは12才となったが様子がおかしくなった。う~む『オーメン』のダミアンですね。逆スーパーマン映画でもある(笑)無敵の悪は救いようがない。育てた親はまったく報われない。ただただ酷い。


『今さら言えない小さな秘密』フランスの小説が元。プロバンスで腕のいい自転車屋を営むラウルは誰にも言えない秘密があった。自転車に乗れない事をずっと隠して生きていたのだ。ある日カメラマンがやって来て自転車に乗る姿を撮りたいと・・本人の生きるか死ぬかくらいの深刻さが笑えるけどじわ~と来る。温かい気持ちになれる作品です。(昔の人で)長崎県民は意外と乗れない人が多いらしい。映像が美しい。


『エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ』内気なケイラは高校入学前に自分を変えたいと思っている。その割に動画アップしてるんだけど、それは作った自分であって、それが動画再生数が伸びない原因だと思っている。そしてムリして頑張ったが高校生活も楽しいものにはならなそうと落ち込む。生まれた時からSNSが溢れている世代の息苦しさが伝わる。普通の女子の悩みに共感出来る人は多いだろう。そのままでいいんだよという。ブログも他人の為にやってたらきついと思う。


『アド・アストラ』ブラピとリヴ・タイラーが共演。BOSSのCMのトミーさんも。近未来。宇宙飛行士のロイはアメリカ宇宙軍のリマ計画の責任者だった父親が30年前から宇宙の任務で消息不明になっていた事を聞かされる。どうやら父親は生きているらしくリマ計画は太陽系を滅ぼす危険なものなので探すように極秘任務を命じられる。宇宙ものというより内容は人間ドラマでブラピにしては重厚な演技を見せていた。地球以外に住むのは大変だとわかった映画。


『死体語り』ブラジルのホラー映画。犯罪多発地区の死体安置所で働くスニーニョは死体と会話が出来る。家庭が上手くいってないスニ―ニョは死体から妻の浮気を知ってしまう。そこからいろいろ狂って行くのだけど奥さんのキャラがかなり強烈です。せっかくの能力を他にもっと有意義に使えなかったのか。犯罪組織を暴くとか。


『スクールズ・アウト』担任の教師の自殺シーンから始まる。新しく赴任して来たピエールは優秀な生徒たちのクラスを任される。これがホラー映画の括りでいいのかどうか。終始不穏な空気感が漂う作品でなぜか環境問題まで入っているという。子供たちは未来に絶望していたのだろうか。ちょっと難しい路線の映画だった。G(ゴキ)が出て来るので注意。熱血先生が素晴らしい。



『ザ・ゴーレム』イスラエルのホラー映画。17世紀のユダヤ人の村で夫と暮らすハンナ。7年前に息子を亡くしショックから立ち直れないでいる。異教徒の村の者たちから迫害を受けている村の為に伝説のゴーレムを作り出す。変化のないままハンナが森に出ると男たちに襲われるが泥だらけの少年が助けてくれた。ハンナは少年と暮らすようになるが実は邪悪なモンスターだったという内容。子供が容赦なく殺戮する。


『Girlガール』15才のララは体は男性だがバレリーナを夢見て頑張る。トランスジェンダーものはけっこう観て来た。世間の認知度はもう普通に受け入れているかのようにテレビ番組なんか観てると感じたりするけど。まだまだ大丈夫でもないのだろう。父親が理解してくれてサポートしてくれるが本人は苦しいのだ。衝撃的なオチだった。ビクトール・ポルスターが本当に美人ですが。自分の体は自分くらいは受け入れて大切にしてやれよと思う。


『北の果ての小さな村で』デンマーク人の教師アンダースがグリーンランドの人口80人の小さな村で奮闘する内容。アンダースは家業を継ぐか教師になるか迷っていた。グリーンランドは昔デンマークの植民地だった背景がある。村の人たちに「デンマーク流を押し付けるな」最初は上手く行かない。アンダースがグリーンランドの言葉を覚えようと思ったり村の生活を理解しようと変わって行くと子供たちとの関係も変化して行った。感動ものですが大自然に圧倒される。コロナ禍で生き方を原点に戻したい人には心に刺さるかも。


『サマーフィーリング』ベルリンの夏に30才のサシャは突然亡くなった。サシャの恋人作家のローレンスとサシャの妹ゾエがそれぞれの喪失から再生までを描いている。全体的に派手な出来事もなく、淡々と流れて行く感じが良かった。今までいた人がいなくなる悲しみは案外静かだけどなかなか乗り越えられないものだろう。ベルリン・パリ・ニューヨークの映像が綺麗です。


『ジェミニマン』ウィル・スミスに似合ってる映画。ベテランスナイパーのヘンリーは政府に依頼されたミッションを遂行中に若き自分のクローン人間に襲撃される。手の内がすべてわかっているという戦いになるわけだ。巨大な陰謀に巻き込まれて行くあるあるものだけどアクションシーンは素晴らしかった。あまり内容を深く追求せずにアクションシーンを楽しむ映画。やっぱりこういうのが似合う。


『アップグレード』近未来。メカニックのグレイはある組織から妻を殺され自分も全身麻痺となる。天才科学者エロンが発明したAIチップを体に埋め込みAIのSTEMによって超人的な体になり復讐を果たす。AIによって戦うシーンはちょっと笑える。AIが人を乗っ取るという設定はよくあるけど面白かった。何が現実で何が虚構なのかわからないで生きている時代が来るのだろうか。


『荒野の誓い』1892年。アメリカ軍騎兵隊大尉ジョー(クリスチャン・ベール)は余命わずかな囚人であるシャイアン族の首長を自宅まで護送するように命じられる。大統領の温情だったがジョーはインディアンを憎悪している。途中家族をインディアンに殺されたロザリー(ロザムンド・パイク)に出会い旅を共にする事に。しかし旅は数々の危険が待ち受ける。重たいテーマで陰鬱な内容だが最後は人種の壁を越えて光が射す感じだった。お互いが被害者で加害者なのだという結論。天才俳優クリスチャン・ベールを観る為の映画。


『真実』日本人の是枝監督。豪華俳優揃い。世界的に有名な女優のファビエンヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)は家庭を顧みない母親で娘のリュミール(ジュリエット・ピノシェ)とは確執があったが。母の自伝本「真実」出版祝いに夫ハンク(イーサン・ホーク)や娘を連れて行く。しかし本の内容は都合よく書かれたウソだらけだとリュミールは母親をなじる。愛情表現が下手くそな母と娘の心のすれ違いや悲しみなど大女優2人さすがの演技力でした。イーサン・ホークも抑えた感じで良かった。全員が上手い。金払って観たい映画。


『ガリーボーイ』格差社会のインドを描く。ムンバイのスラム街に住む貧しい家のムラドは生まれた時に身分が決まっているインド社会に不満を抱いていた。ある日ラッパーの歌手を見てラップに挑戦する事を決める。若者のサクセスストーリーでハッピーエンドではあるけど。差別社会の中で生きる息苦しさとか家庭内DVとかが描かれていてけっこう重たいし課題は残る。


『トスカーナの幸せレシピ』イタリア映画。一流シェフのアルトゥ―ロは刑務所を出て社会奉仕としてアスペルガー症候群のグイドがいる施設で料理を教える事になった。中でも絶対味覚の持ち主グイドはコンテストへの出場を決めたのだが。ハートウォーミング系の映画。グイド役のルイジ・フェデーレが熱演。アルトゥ―ロの人生の選択とグイドの料理の選択がリンクしてスカッとジャパン。いい作品です。


『アス』カリフォルニア州サンタクルーズ。アデレードは遊園地で迷子になり不思議な体験をする。そして大人になったアデレードは結婚して子供が2人いる。子供時代に奇妙な体験をしたサンタクルーズに行く事になったが。アデレードは自分に似た女に襲われる恐怖を感じていた。家に帰ると一家4人に似たナゾの4人が侵入し襲って来た。元ネタがドッペルゲンガー(自己像幻視)で自分が自分を襲って来るというホラー映画。


『サラブレッド』サラブレッドの馬を殺した無感情なアマンダと感情的で継父マークが嫌いなリリーは幼なじみだ。2人は麻薬の売人ティムを巻き込みマーク殺害の計画を立てるがなかなか上手く行かない。結末はちょっと意外な方向だった。異常者が悪とは限らない。異常者を利用する者が勝つという内容。雰囲気が好きな映画。


『ボーダー二つの世界』スウェーデン映画。税関職員であるティーナには違法物を持ち込む人間を嗅ぎ分ける特殊能力があったが人と違う見た目で孤独を感じていた。犬を多頭飼いしているローランドという恋人がいたがティーナに養われているような男だった。ある日自分と似ている男ヴォーレを不審に思い身体検査をするが同じような体だった。かなり不思議系の内容で面白いと思うか、ちょっとムリがあるなぁと思うか。もうちょっと簡素化して欲しかったけど。悪くはない。


『ガーンジー島の読書会の秘密』イギリスの作家ジュリエットは第二次大戦中ナチスに占領されたガーンジー島のエリザベスという女性が創設したある読書会について調べる事になった。しかし当時の事を知る者は皆口を閉ざす。ナチものは大体悲惨で腹立つ内容が多いが、ジュリエットが人生の選択をした結末は爽やかでいい作品。トム・コートネイやペネロープ・ウィルトンなどベテラン俳優が良かった。


『風をつかまえた少年』監督は実力派俳優キウェテル・イジョフォーなので注目だった。世界でも貧しい国アフリカマラウイ共和国。貧しい少年ウィリアムが独学で風力発電を試み成功した実話が元になっている。子供が困難に立ち向かい頑張る姿は観ててしんどいけど。主演のシンバ君がいい演技をしている。こういう映画を観ると必要以上に日々贅沢に暮らしてるよなぁとホント思う。学ぶ権利について考えた。


『トールキン旅のはじまり』『ロード・オブ・ザ・リング』の作者の自伝的映画。トールキンは学友たちと芸術で世界を変えようと誓う。やがて第一次世界大戦が始まる。戦争でそれぞれの運命が狂って行くが、この体験があの映画を作ったのかなと思った。ガンダルフの数々の名言は実体験から来たものかも。イギリスの上流階級の映像が素敵だった。

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