未来と自分は変えられる

「反省はするが委縮はしない」 「トップというのは決める事と責任を取る事」 「ネットの痛いような孤独を感じるのよ」リスペクトする3人

カテゴリ: 映画紹介Ⅱ


『アンダー・ザ・ウォーター』2095年の世界は海面上昇で大地が沈み真水が不足しており人類滅亡が迫る時代。2017年に死亡した女性科学者の研究内容に人類の命がかかっている事がわかる。実はファン大尉の曾祖母モナである。ファン大尉はモナが飛行機事故で亡くなる前にタイムスリップして研究結果を手に入れる使命を受ける。歴史を変えてはならないが、やはり人は理性を失う生き物なのだ。SF映画でけっこうハラハラドキドキしました。地球温暖化への懸念を描いた作品でもある。


『ライ麦畑で出会ったら』D.J.サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」に心酔するジェイミー(アレックス・ウルフ)は全寮制の高校に入学するがイジメられる日々だ。「ライ麦畑でつかまえて」を舞台化しようと決心するが本人の許可がいると言われサリンジャーに会う旅に出る。女子のディーディーも同行する事に。途中兄がベトナム戦争で死んだと聞かされ動揺する。許可は貰えなかったが舞台は成功した。舞台の反響だけを気にしたサリンジャー役のクリス・クーパーが渋かった。原作がわからないけど主人公が成長して行く過程が上手いと思った。


『タナー・ホール胸騒ぎの誘惑』2009年制作なので日本公開がえらく遅い。今は売れっ子の女優ルーニー・マーラやブリー・ラーソンが新人だった頃の作品。全寮制の女学校を舞台に女子たちの悩みや周りの人間関係に傷つきながら成長して行くいわゆる青春ものだが。『モナリザ・スマイル』と比較してしまうと見劣りするけど。あっちの若手だった頃のキルスティン・ダンストやジュリア・スタイルズはレベル高かったんだなぁ~と思った。


『ライオンは今夜死ぬ』諏訪敦彦監督の日仏合作。死を演じられないと悩むジャン(ジャ=ピエール・レオ)はかつて愛したジュリエットの住む屋敷を訪ねた。実は誰も住んでいない屋敷で子供たちが映画の撮影をやっていたのだ。ジュリエットはもちろん存在しないのでジャンに見えている幻?なんだけど。邦題が作品の重厚さを台無しにしたパターン(笑)下手くそ。子供にものつくりを教える素晴らしい映画です。俳優さんが渋い。


『ベロニカとの記憶』シャーロット・ランプリングさんのファン。初老となったトニーはもうすぐ出産するシングルマザーの娘がいて離婚した元妻とは良好な関係だが。ある日弁護士から初恋の女性ベロニカの母親から親友だったエイドリアンの日記をトニーに残していると知らせがあった。訳がわからないまま謎解きのように自身の過去と向き合う事になる。人の記憶は当てにならないという話だが(笑)けっこうきつい真実が待っていた。人の性格って変わらないと思う。深い内容でした。


『心と体と』難解な恋愛ものというか(笑)ハンガリーのブダペストにある食肉工場で働く管理職の男と非正規雇用の女が同じ夢を見た。鹿の姿になっていて、やがて2人は愛し合うようになる暗示みたいな夢だ。不器用で恋愛下手な男女が結ばれるまでを描く。マーリア役のアレクサンドラ・ボルベーイさんがお美しくて余計に不思議な雰囲気で良かった。好き嫌い分かれそうだけど好きな映画。


『ラジオ・コバニ』真剣に熱い思いで観たいドキュメンタリー映画。シリア北部の町コバニは2014年9月~2015年1月までIS(過激派組織)の占領下にあった。20才の大学生ディロバンはトルコに避難していたがコバニに戻りラジオ局を始める。大切な友人は酷い殺され方をしている。彼女は将来の自分の子供やクルド人の人々に生きる希望を訴え続けた。こういう映画は派手さがないけど観ておきたい作品です。いろんな言葉が胸を打つ。戦争に勝者などいません


『ガザの美容室』パレスチナ自治区ガザで美容室を営むクリスティンはロシアから嫁いできた。店内には妊婦や結婚を控えた女や離婚調停中の女や、様々な事情を抱えた女たちでいっぱいだ。外ではイスラエルのドローンが飛んでいてTVも映らない環境。突然の銃撃戦が外で始まりパニックになる女たちだが。ストレスで女たちは喧嘩を始めるが「争ったら外の男たちと同じ」というクリスティンの言葉に我に返る。日本では遭遇しない日常が本当に怖い。女性の強さが化粧で表現されている。好きな作品。


『悲しみに、こんにちは』子役に演技力がないと成り立たない内容だと思うがフリダ役のライラ・アルティガスが天才子役で良かった。スペインの夏。エイズで親を亡くしたフリダは叔父の家に引き取られる。従妹のアナもいる。いろんな感情の行き違いや衝突などが自然であるあるって感じ。周囲の大人がいい人だからフリダも救われたのだろう。孤独や後悔の表情が上手い。幸せな気持ちになる映画。


『ルイスと不思議の時計』ジャック・ブラックとケイト・ブランドグループの共演がいいです。両親を亡くした10才のルイスは怪しい雰囲気の伯父(ジャック・ブラック)の屋敷で暮らす事になった。しかし屋敷には世界を破滅させる時計が隠されているらしい。隣人の魔女役がブランシェットさんでピッタリ(笑)ジャック・ブラックとは合う。家族向けで楽しく見られる作品。魔法の世界は夢があっていいな。


『ビューティフル・デイ』元軍人で心に闇を抱えるジョー(ホアキン・フェニックス)は政治家の娘を探し出す依頼を受ける。売春宿でニーナを救い出すがとにかく人を殺して殺しまくる。しかし依頼人たちも殺され黒幕がわかる。ジョーは母親を殺され、ニーナは父親を殺され2人は無事で生きているものの、すべてを失った。ニーナは(正当防衛だが)人を殺すが「今日はいい天気よ。」と言えるタフさがあって。ホアキンさんはハマリ役だった。ニーナ役のエカテリーナが淡々とした演技で上手かった。不思議な魅力のある映画です。


『ハッピーエンド』フランスのカレーに住む裕福なロラン家に1人の少女エヴがやって来た。この家の長男の前妻の娘で母親が薬物中毒で入院した事で引き取られた。エヴには母親に関する秘密がある。ロラン家は家族に無関心で全員が他に心のよりどころを求めているのが現代風というか、SNSに依存して生きている。肉親であっても人間関係は希薄な時代なのかも知れない。そして死に対する価値観も変わって行くのだろう。祖父ジョルジュと孫のエヴの関係だけが血が繋がっている感じはしたが。病んでますねぇ。イザベル・ユペールさんが出てます。


『ダウンサイズ』人間の体を小さくする実験が成功した近未来の話。体が小さくなると資産が増えるとポール(マット・デイモン)とオードリー夫婦は小さくなる決心をしたはずだったがオードリーがやめてしまった。ポールは元に戻れず離婚。夢のような暮らしだが失意のポールは片足を失った政治活動家のノラと出会う。彼女は貧しい人々の面倒を見ていた。人類の未来をブラックジョークで描いた作品。最後に自分の運命を決めるのは愛なのかも知れない。面白い映画だった。


『500ページの夢の束』自閉症のウェンディが大好きな「スター・トレック」の脚本コンテストに応募しようと頑張って書き上げたが郵送では間に合わないので直にハリウッドまで届けに行くというロードムービー映画になっている。あの子役のダコタ・ファニングがすっかり大人になっていて時の流れを感じた(笑)道中のトラブルや人の優しさやラストも現実的で良かった。トニ・コレットがウェンディのよき理解者役で出ている。夢のために人が成長していく姿を描いている。編み物が出来るっていいな。


『わすれな草』ドイツの真面目な?他人事ではない映画です。アルツハイマーの妻を見守る夫や記憶が消えて行く母親の姿に寄り添いながら映画監督の息子ダ―ビッド氏が映像に記録して行くドキュメンタリー映画。身内の事をさらけ出すのは勇気がいると思うけど。各家庭でいろんな事情が違うだろうから何とも言えないがブレない愛情が根底にないときついでしょうね。地味ですがいい作品です。


『ワンダー君は太陽』オギーはNYの10才の少年だが病気のせいで顔が変形している。宇宙飛行士のようなヘルメットを被って暮らす。勇気を持って学校生活に踏み切った母親役をジュリア・ロバーツが熱演している。やはりこういう役はピッタリ。父親役もオーウェン・ウィルソンでいい配役だったと思う。予想通りのいじめを乗り越え理解してくれる友達も出来てという感動もの映画です。たまには心が浄化されるような作品も観たほうがいいかも。


『ウインド・リバー』アメリカのウィンド・リバーは雪に閉ざされたインディアンの居住地区である。少女の遺体が発見されFBIのジェーン(エリザベス・オルセン)が捜査の担当になるが。レイプされてはいるが死因は寒さで肺がやられて自然死だとの見解にジェーンと野生生物局のハンターであるコリーが犯人を追う。警察はネイティブアメリカンの女性が死んでも動かないという皮肉を描いているんだけど。殺人事件として解決したのは白人だったというオチになっている。人間ドラマが良く出来ている作品です。


『タリ―と私の秘密の時間』リアルな育児や子育てを描いた作品。シャーリーズ・セロンが体重を18キロ増やしてマーロを演じたがプロ意識が高すぎるすごい女優さんだ。発達障害の疑いがある長男だけで頭が痛い日々なのに娘もいて、しかも出産して赤ちゃんの世話までという。妻のマーロは極限状態だが夫は頼りにならず。ナイトシッターとして「あなたを助けに来た」タリ―という謎の女性が現れマーロは癒されるけどオチがファンタジーというか(笑)綺麗ごとでない子育てを描いている。


『モリーズ・ゲーム』元々はモーグルのトップアスリートだったモリー・ブルームの自伝的映画だそう。競技中に大ケガをしてオリンピックをあきらめてセレブ相手に地下でポーカーゲームの運営を始める。危険な人間とも付き合うようになりFBIにも目を付けられる。逮捕されるのだが顧客を守ろうとするモリ―の姿勢に心動かされ凄腕の弁護士が助けてくれるという内容です。父親との確執が原因だとかで波乱万丈な人生を描いている。モリーの高潔な人間性を描いているけど一番良かったのは弁護士役のイドリス・エルバだと思う。


『レディ・バード』カリフォルニア州サクラメントという田舎町の高校3年生のクリスティンの進学や恋愛や親への反抗など10代のいろんな痛みを描いている。共感できる人が多いと思う映画。自らをレディ・バードと呼ぶクリスティンは地元の大学ではなく都会の大学に行きたくて母親と喧嘩ばかりだが。シアーシャ・ローナンが体当たり?の演技で良かった。何でも不満だらけという年齢を上手く演じていた。母親も感情むき出しで最後は泣けた。これはおススメです。


『ブルー・マインド』ホラー映画らしい。15才のミアは新しく引っ越して来た町でちょっと悪い仲間と仲良くなる。生理が始まった頃から自分の体に異変が起こる。金魚を食べたり、足の指がくっついたりと。この映画も親との葛藤や思春期らしい悩みなども描かれているが体が人魚に変化して行く様はやはりホラーか。悪い友達が助けてくれるところは現実的です。親はただの反抗期だと思っておるけど、大騒ぎになると思う。不思議な作品です。


『未来を花束にして』貫禄のメリル・ストリープやキャリー・マリガンにヘレナ・ボナム・カーターというけっこう異色な組み合わせ。実話を元にした1910年代のイギリス。参政権を勝ち取るまでの女性差別に屈しない女たちの壮絶な戦いを描く。女性運動のリーダー役がメリルさん。自分の人生に疑問を抱き始めたモードは活動に参加するようになり家を追い出され子供を奪われる。キャリー・マリガンの演技力を改めて見直す映画ですね。すごい迫力です。ほんわかした雰囲気が吹っ飛んでいる。自分の生き方を最初から決められてるのは生きてないのと同じですからねぇ。


『マイ ビューティフル ガーデン』ハートウォーミング映画。ベラは生い立ちのせいで他人を拒否し植物も拒否して生きている。庭を荒れ放題にしてしまい家主に退去勧告される。庭を愛する隣人のアルフィーから嫌々ながら植物との向き合い方を学ぶ事に。庭の変化と2人の変化が素晴らしい。味わい深い俳優トム・ウィルキンソンが役に合っていたと思う。映像が綺麗で楽しめる。女優さんも良かった。


『世界でいちばんのイチゴミルクのつくり方』子供が主役で摩訶不思議な世界観を描く。子役は演技ではなく自然なのだろうか。ドイツの村が舞台で平凡でなければならない、才能ありは許されないという無茶苦茶な設定。村に変な調査会社がやって来た事から村を救うべくお年寄りと子供たちが奮闘するという(笑)エネルギーに満ち溢れた動く絵本のような映画ですかね。珍しい作品で面白かったけど。


『ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命』ナチものでは変わった切り口で珍しかった。実話だそうです。実際ユダヤ人を守ろうとした人は少なくなかったのではと思う。第二次世界大戦中のポーランド・ワルシャワで動物園を営む夫婦の勇気あるストーリー。300人ものユダヤ人を動物園の地下に匿い助けた。自身にも子供がいて危険を顧みないすごい勇気である。こういう映画を観るのは正直しんどい場面が多いが。観て欲しい作品です。


『皆さま、ごきげんよう』フランスらしい映画。アパートの管理人で武器商人の男(リュフュ)と骸骨集めが趣味の人類学者(アミラン・アミラナシビリ)は腐れ縁の仲。2人の周りにはクセ者揃いの警察署長やホームレスが取り巻く。ある日警察の大規模なホームレスの追い出しが始まった。街の人たちは一致団結してホームレスたちを守る事に。同じフランス映画『ミックマック』に似てるような全然似てないような(笑)好き嫌い分かれそうです。


『シェイプ・オブ・ウォーター』ギレルモ・デル・トロ監督の世界観でサリー・ホーキンスが熱演している。この女優さんはいいですね。イライザは喋れないので手話で話す。ある政府機関の清掃員だ。ひっそりとした暮らし。ある日研究センターにやって来たアマゾンの半魚人とイライザは心通わせるようになる。何と言うか(笑)人間の女性と半魚人のオス?の純愛映画なのだが。ありかなと思う展開になっている。これも好き嫌い分かれそう。人間の他生物を認めない驕り高ぶりを描いていると思う。


『ニューヨーク、愛を探して』スーザン・サランドンが出ているので観た。いくつかのストーリーが進行する形。母娘がテーマだ。女性カメラマンのリグビーは長い間不倫関係にある男の子供を妊娠していた事がわかる。そんな時に大きな仕事の話が来るのだけど。デザイナーのジョージナは仕事も恋も充実した日々だったが一通のメールが来た事で過去の秘密と向き合う事になる。ワケありの女たちの強く逞しい生き様を描く。クリスティーナ・リッチくらいは知っているけど。けっこういい女優が揃っている。女性向け映画ですね。いろんな話が混ざると取っ散らかる印象はありますが。


『ローズの秘密の頁』暗い表情が上手いルーニー・マーラ主演。精神病院が取り壊される為に精神科医のスティーヴンは1人の老女ローズを担当する。ローズの若い頃をルーニーさんが演じる。生んだ自分の子供を殺したとして40年もの間病院に入れられていた。ローズは聖書に秘密の日記を書き綴っていたのだ。歴史的な背景が映画に含まれる。話題のブレグジットはアイルランド国境問題があって。民族の紛争は残酷で罪のない女性を犠牲にしたと思える映画。重たい内容で体調のいい時に観るほうがいい。オチは都合がいいけど(笑)これくらいの幸せは与えてあげてと思うので納得しました。


『ロング、ロングバケーション』大御所のヘレン・ミレン。やはりすごい(笑)アルツハイマーの元教授の夫と末期ガンの妻で高齢者2人がポンコツキャンピングカーでヘミングウェイの町キーウエストに向かって旅をする。設定がすごい。ロードムービーでもあるけど病気を笑い飛ばす逞しさや死を受け入れる潔さみたいな感動に包まれる作品。ヘレンさんだから演じられるのかも。明るい。まぁ子供の立場だと冗談じゃないでしょうけど(笑)おススメです。

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